
17年前に起こった、阪神・淡路大震災では、たくさんの建物が被害を受けました。映像で見た街の姿は本当に見る影もないものだったと思います。鉄筋コンクリート造りのマンションで一番被害が多かったのは、一階が柱だけで支えられている建物だったといいます。
予測が出来なかったのは、建物の中間層の倒壊です。階の上下はなんともないのに、その間の階だけがつぶれるといった現象が起こっていました。この地震によって被害を受けたマンションは、建築年代に被害レベルが比例しています。
調査では、1971年以前に立てられた、第一世代マンションの無被害率は40%、81年までの第二世代の無被害率は45%、それ以降の第三世代の無被害率は60%というデータが出ています。これらの時代の節目には、北海道の十勝沖と宮城県沖に大きな地震が発生しており、非常に大きな被害をもたらしました。
それから、そのときの教訓を元に、基準が大幅に見直しされているために、年代別で倒壊率に差が出ているのです。木造家屋でも同じようなことがいえます。81年を境に、家の強度そのものは大きく変わっているといってもいいでしょう。
ただ、新基準をクリアしていても、地震によってドアが開かなくなったり、廊下の壁が崩れてしまったりすることがあるといいます。新耐震基準をクリアしていれば、被害は少なかったり、防げたりするはずですが、どうしてこのようなことになってしまうのでしょうか。次の項でそれについて説明していきたいと思います。